だいぶご無沙汰しております。もろもろ落ち着いてやっとブログに手を付けることができました
前回のブログからの間におこったこと
1.東日本大震災 実家が福島なので・・・そこそこのダメージを負いました
2.エルデンタルクリニックが2周年を迎えました
3.ウェンツさんが矯正をつけてテレビに出ている(あとあやまんjapanも)
4.なでしこジャパンが世界一に!
5.アナログテレビが終了!
6..僕のパソコンが新しくなった
7.携帯が壊れた
とまあ、それだけほったらかしにしていたということなのですが
気持ちを切り替え、矯正装置について書いていきたいと思います。
顎間ゴムとは! ち~ん
そう!見たまんま輪ゴムです!正直、装置というには大げさな気もしますが、歯を的確かつ素早く動かす為に非常に重要な役割をします。
装着した感じはというと・・・
※画像をクリックすると拡大されます。
ブラケットに引っ掛けています。
口をあけると とこんな感じ
正直、自分の矯正治療経験から言っても、とってもめんどくさい!
何がめんどくさいのか?それは、ただの輪ゴム(大きさや強さが規格化されているだけ)ですので、ずっと使い続ければそのうち切れちゃったり、力が弱くなったりします。また、食事をするには邪魔(つけたまま器用に食べる方もいますが)です。
だから、朝昼晩、食事ごとに患者さん自身で交換してもらわなければならないのです。
これって、書くと簡単そうに思えますけど、けっこう大変なんです。
朝の忙しい時間学校や会社などの貴重な昼休み
友達との食事会や飲み会
そんな時は面倒でしなかったり、忘れちゃったり、カッコ悪いと思ってわざと着けなかったり。
また、やっぱり歯を動かすことになるので、顎間ゴムをつけることで痛みがでたりします。
理由は人や場所によりいろいろあると思いますが、とにかく面倒なんです
ちゃんとつけてるよ~なんて思っている、矯正治療中のソコのあなた
本当に使えていますか?
使えているというのは時間のことです。もし1日あたり5、6時間で使えていると思っていたら大間違い
12時間でもあやしいくらいです。
なぜか?それには矯正治療の後戻りが関係しています。
歯は力をかけると動きますが、その力を除くと元に戻ろうします。
1日は24時間ですので12時間使っていても残りの12時間でほとんど変化ない状態まで戻っているのです。
5、6時間では1歩すすんで2歩下がるようなことなのです。
*年齢が上になればなるほど、戻る量が多いと考えられています。
ですから、12時間よりは14時間、14時間よりは24時間(食事中は外してよいのでありえないと思いますが)使ってもらえれば、早く、良く治るのです。
実際、治療をしていて、顎間ゴムをしっかり使っている患者さんは早く終了する傾向があります。
逆に顎間ゴムを使わない患者さんが予定通り終了することは難しく、場合によっては何年治療を続けようが終わらないことだってありえます
このようなことから矯正治療は患者さん自身で治すのと同じですよと治療前によく話します。
顎間ゴムを使用するタイミングやその期間等は患者さんによって違います。
僕ら治療する側が気を付けることは、なるべく使わなければならない期間を減らすことです。(咬み合わせによっては治療の大部分で顎間ゴムを使わなければならない方もいます。)
正直な話、矯正の先生には地味かつあまりにも当たり前すぎて(それくらい矯正治療と切り離せないものなのです)顎間ゴムについてちゃんと説明しない方は多いように思われます。
もちろん裏側の矯正(舌側矯正)だって使いますよ。見えないために裏側を選んだのにどうするんですかね?
とあまり裏側をやらない僕は思ってしまいます。
患者さんたちが気にしているのが見た目だったとしても、僕たちは当たり前のように咬み合わせもよくするよう治療しています。良い咬み合わせは、歯の健康のため、せっかくきれいな歯並びを長く維持させることができます。
とっても、とっても地味~な顎間ゴムですが良い咬み合わせを作る、しっかりと咬めるようにするためにはどうしても必要な、縁の下の力持ち的な存在なのです。